風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

浮気

                               



       向田邦子の「阿修羅のごとく」という本を 読んだ。
       父高太郎の浮気をめぐって、四人姉妹が振り回されるという作品だ。


※ 阿修羅とは、インドの民間信仰の神様で、外側は 仁義礼智信を*標榜しているが
  気が強くて人の悪口を言うのが好き。怒りや争いのシンボルの闘いの神様のこと。


  * 標榜(ひょうぼう)・・人としての善行をたたえて、その事実を衆人に示すこと。



浮気かぁ・・


 亡き夫は どうだったんだろう。
 幼少期に両親に育てられず つまり 明治生まれの祖母に育てられた人である。
 なので、自分にも私にも チョー厳しい人であった。


 夫が 高校を卒業して 東京の建設会社に就職するとき 『東京の女は こわいから
 気をつけろよ』と 祖母に言われたという。
 そのせいかどうか知らないけれど 相当な堅物で通っていたらしい。


 と、聞いているけれど、これは信憑性はない。
 神のみぞ知るである。


 夫は 私をよく試した。
 つまり どれくらい自分(夫)のことを 愛しているかと。(キャー、恥ずかし話だな)


 ある時、私をスナックに誘い、 美しく若く垢ぬけたスナックのママさんと、
 私、そっちのけで話し始めた。 これを見せつけて、どう思うかと。


 私は若かったせいもあって、憤慨し 夫を残して 帰ってしまった。
 私の完敗である。まんまと 策略にはまってしまった。


 言い訳がましいけれど 夫に嫉妬したわけではなく 若いママさんに嫉妬したのである。
 ン?これを 夫に対して 嫉妬したということになるのかな?


 しかし、夫の嫉妬も相当なものだ。夫の名誉のため 割愛することにしよう!


 けつろ~ん、男と女がいるかぎり、浮気はなくならないと思う。が どうでしょうか。


     
       やきもちを焼くって
    愛している証拠か?  【イラストAC】


      
          きょうお誕生日のかたおめでとうございます


           読んでいただき有難うございました。