風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

精神を病んで


友人から電話がかかってきた。


『もうダメだわ。また入院したくなった』と。
精神を病んでいる。


友人は離婚をしているけれど 元夫はDVで
とてもつらい思いをしたという。


成人した息子さんが一人いて 離れた所に住んでいる。


夫だった人は暴力は当たり前、ギャンブルにも手を染めて
借金は莫大だったという。借金取りに怯え 身を隠し
友人は とうとう 統合失調症を発症した。


幻聴にとらわれ『死ね死ね』と囁かれ
無視をしようにも 耳から離れないという。


誰かが部屋に入ってくる幻覚に捉われ 怖くて
眠れないと訴えた。


病院から処方される薬を 飲み忘れたり
逆に 数日分を 一度に飲むので 
息子さんが管理し 毎日届けに来るそうだ。
一日分 一日分と。


息子さんも『荷が重すぎる』と悲鳴をあげているそうだ。


薬を処方通りに飲まなければ 入院して管理されるという。
薬を飲まないと 落ち着かなくなるという。


精神薬は飲み忘れると 即効力のある注射を打たれることも。
死にたくなるそうだから。生命の危険にまで及ぶから。


ふだん友人は『入院だけはしたくない』と言っていたけれど
自ら『入院したい』というのだから 相当辛いのだと思う。


このことから ”普通”ということの意味を考える。
”心身ともに健康” ということの意味を考える。


私が かける言葉は『主治医に症状を細かく相談して』としか
言いようがない。


友人から電話が来て2日目に『少し落ち着いた』と
知らせがあった。


良かった。
話を聞いてあげるしか 私にはできないから。