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　　　　　　　　　　　　夫の転勤先で知り合った　Y子さん。
　　　　　　　　　　　　もう、45年のおつき合いになる。

 　　　　　　　　　　　　彼女の結婚生活は　波乱万丈なものであった。

　　　　　　　　　　　　 浮気が三度の飯より好きという旦那さん。
　　　　　　　　　　　　相手の女性が、　彼女の留守の間に　
　　　　　　　　　　　　家にあがりこんでいたこともあったという。

　　　　　　　　　　　　二人の息子さんが高校を卒業するのを待って　離婚した。
　　　　　　　　　　　　筆舌に尽くし難い屈辱を　味わったと思う。

　
　　　　　　　　　　　　やがて　再婚することになった。
　　　　　　　　　　　　10才年上の人と・・。
　　　　　　　　　　　　価値観の全く違う夫婦はいると思うけれど　
　　　　　　　　　　　　これがまた　違いすぎた。　(10才も年上だとね。)

　　　　　　　　　　　　赤といえば白、白といえば黒・・万事が　そんな調子である。
　　　　　　　　　　　　そして、言ったことを　すぐ忘れるという。

　　　　　　　　　　　　彼女は　『家にいるのが苦痛だ』といって
　　　　　　　　　　　　朝食後は　外出する。
　　　　　　　　　　　　旦那さんは　その間、ゴルフに出かける。

　
　　　　　　　　　　　　　時々、電話がかかってくる。
　　　　　　　　　　　　『今、散歩に来ていて、桜を見てる』　だの　
　　　　　　　　　　　　『ショッピングモールに来て時間をつぶしている』と。

　　　　　　　　　　　　　夫婦のかたちは　いろいろあると思うけれど　
　　　　　　　　　　　　　家事のためにだけに　彼女は同居しているようなものだ。

　　　　　　　　　　　　『幸せ？』　と問いかけると　答えをにごす。
　　　　　　　　　　　　『生きるためには、この選択より他に無かったから』
　　　　　　　　　　　　　と言った。

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　『年に一度は　外国旅行に連れて行ってくれる。
　　　　　　　　　　　　　それが　唯一の楽しみだ』という。
　　　　　　　　　　　　　なぁ～んだ、結局は　おのろけか？

　　　　　　　　　　　　　不幸が洋服を着たようなことを　言っておいて　　
　　　　　　　　　　　　『あなただって　ご主人に死なれて可哀想な人生よね』だって。
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　『はい、はい　そうですよ』と　最後には笑うしかなかった。
　　　　　　　　　

           シアワセは自分で掴むもの。
　　　　待っていては　逃げてしまう。
　　　　私も　シアワセ探しをしようかな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【イラストAC】
　　　

　　　　　　　     　 　　きょうお誕生日のかたおめでとうございます

　　　　　　　　　　      元気にお過ごしください
　　　　　　　　　　      読んでくださって有難うございました。