風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

わたしは キューピット?


私の街には、公園に隣接するように 図書館があった。


学校帰り、その図書館に寄って 勉強するのが ルーティンであった。


ある時、中学時代のクラスメートと 館内でばったり出会った。


『 今度さぁ、市のブラスバンドのコンクールがあるから 聞きに来てくれないか。


で、評価をして欲しいんだけど・・』と 頼まれた。


当日 友人のA子を誘って行ってみた。


部員は 楽器をチューニングして 出番を待っていた。


いよいよ始まり 灰をかぶったような白い顏をして 彼らの演奏が始まった。


”  なんだか あたり障りのないような メリハリのない演奏  ” というのが


私の感想だった。


後日 そのことを伝えると 落胆したようだった。


私の感想が 部員に広まり またまた 落胆のどん底に引きずりこまれたようだった。


私は  幼少期から音楽に触れてきたので それを知っていた友人が 評価役に


白羽の矢を立てたのだ と思ったけれど 本当の目的は そこでは無かった。


私の友人のA子と お近かずきになりたかったらしい。 


” そこ~?” 


志村けんさんじゃないけれど ”だっふんだ~・・” の 心境だった。


と 思う・・たぶん。 (前置きが 随分長くなりました~('◇')ゞ


とんだピエロ役だったけれど それでも 気分は上々だった。


コンクールの評価なんて どうでも良かったのね。


その後、彼は 部活に励み 音楽大学へ進学した。


A子とはどんな進展があったのか 知る由もないが  


芸術の秋になると 心に灯が点ったように 思い出す。





 私はピエロか~?
     キューピット~ ?                      【イラストAC】



             きょうお誕生日のかたおめでとうございます


              読んで頂き ありがとうございました。