風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

恋ばな


幼なじみは お互いに好意を伝えられないとか
結婚が実らない とか言われているが
まさしく私がそうだった。


小学生の頃 よく遊びに来ていたS君がいた。
夏休みになると 朝から夕方まで我が家に入り浸りだった。
母は S君によく昼食を作ってくれた。


後になって知らされたのだけれど 彼のお母さんがやって来て
『遊びに来させないでくれ』と言ったとか。


彼が勝手にやって来たのを 知らなかったのね。
母はどんなに気分を 害したことだろう。


私と彼は それぞれボーイフレンドをつくったり
ガールフレンドをつくったりしたが
心中穏やかではなかった。高校生になっていた。
お互い 関心がないフリをしていた。


そんな関係を続けながら 大人になった。
いつしかお互いに 好意を持っていながら 
口に出すことはなかった。


私にお見合いの話が出たとき 彼と結婚したかったので断った。
私の両親は 彼との結婚に大反対だった。
彼は 夜な夜な私の家の窓の下に 佇んでいたという。
(後日談。ロミオとジュリエットみたいだね)


お見合い話が進み 私は結婚した。
かくして幼なじみとの結婚は 成就しなかった。


歳月が流れ クラス会があった。
お互いパパとママになっていた。


私の人生の一瞬を彩る 恋ばなでした~。








あなたにとって健やかな一日でありますように^♪