一日一善と言うけれど・・
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買い物の帰り バスプールにいると
ひとりのおばあさんが 『〇〇へ行きたいんだけど このバスでいいの?』と聞いてきた。
『 〇〇へ・・ですね?』と念を押すと 『そうだ』と言う。
バスに乗ると 『隣に座っていいか』と、聞き ドッカ と 座った。
自分の年齢は89才 だとか 趣味はコーラス 夫が亡くなったのは 89才
お嫁さんが働いているので 家事全般を やっている だとか ひと通り話したあとで
『あれっ、いつもと 道が違う』と 言い出した。
ガーン😨
おばあさんの行先の病院名と 私の知っている病院名は同じだけれど
場所が違っていた。
それからが 大変。『下りる』と言って 騒ぎだした。
辺鄙な農道で下りても いつ バスが来るか分からないし 外は 2℃だし。
私の家の近くの停留所から 目的地のバスが出ているからと 説明して お連れした。
と、 神棚に手を合わせるようにして 『有難う 有難う』の連発。
やがて バスが来た。 おばあさんは 涙を浮かべて『また会いましょう』と言いながら
私の手を取った。 ( また会いましょうと言われても・・) と思ったけれど
そこはそれ 愛想笑いをして、 おばあさんが バスに乗るのを見届けた。
バスの中から 手を振っているのが見えた、まるで 旧知の仲のようだった。
年をとると、人類みな兄弟、みな親戚的感覚に陥るのでしょうか。
それにしても 来年 90才になるというおばあさん、 単独行動が出来るって 凄い。
なにはともあれ 良かった 良かった。 ところで 無事に着いたかな。
ぎゃー、どうしよう!!
下りると言われても・・
よく聞いてあげるべきだった。 illust AC
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