風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

ヤングケアラーだったK子ちゃん・・どうしているかなぁ


            小学生の頃、庭で摘んできたお花を 


   先生の教卓に飾るのを 誰もが自慢していた。


  先生に褒められるのが嬉しくて


  競って 持って行ったものだ。


  K子ちゃんは 持って行けないことに


  後ろめたさを感じているようだった。


  


彼女は 養女として迎えられていたのである。


冬、あかぎれだらけの手を隠していた。朝、雑巾がけをして登校していたのだった。


小学生といえば、ホットケーキを作って貰ったとか 少女漫画に憧れたとか


今思えば 最大級の楽しみを持っていた。


しかし K子ちゃんは 今でいう ヤングケアラーだった。


ヤングケアラーとは 本来 大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを 


日常的に行っている子供のことです。 


現在、日本では 中学生の17人に1人が ヤングケアラーだという。


K子ちゃんは 小学生ながら とても大人びて見えた。


それもそのはず 家事をこなし 兄弟の面倒をみていれば 周囲の甘ちゃんとは


比較にならないほどの「しっかり者」の顏になっていたのは 当然である。


私は そんなK子ちゃんを 尊敬していた。



今ごろ 元気に暮らしているかしら。 


お孫さんに囲まれて 幸せに暮らしているかしら。



あれ? 何を言わんとしていたんだっけ。


そうそう、ボケ~っと暮らしている自堕落な自分にカツを入れるために


わざわざ思いだすことにしたんだっけ。 しっかりしろっ!



                 


            お訪ね頂きまして感謝いたします デス