風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

真実の愛


                          かなり前のビデオが出てきた。


                        長門,南田 夫妻のノンフィクションだ。


                         献身的な愛、  永久の愛 。




       長門さんのお父様が 認知症で大変だったとき


       南田洋子さんは、女優業のかたわら14年間も介護をしたという。


       家に入ると、大便の臭いが漂い、お金も糞まみれになっていたという。


       そんな状況に置かれても、


       いやな素振りもせず 介護をしていた 南田さん。




       長門さんが女性問題で スクープされたときも


       『 いいのよ、分かって結婚したんだから。 


        あなたは 正直過ぎるわ 』 と 笑顔で語った。


       『 おのおの最期の瞬間に 


        あなたと結婚して良かったわ、と言えるといいなぁ 』 と


        話す長門さんに


        南田さんは、『 仮にどちらかが分からない状況(認知症)になったとき


        その言葉を理解できないかも知れないね 』 と 返した。


        それが現実になった。




        いくら愛する相手 長門さんでも、その父親を看るとは。


        疲れて、放りだす人は たくさんいる、 愛だの 恋だの 


        綺麗ごとには いかない。



        忘れられないシーンがある。


        介護のなか、南田さんの容態が悪化した。


        便が二日間出ず、脳へ毒素が回ったからだ。


        肝硬変も患っており、


        肝臓の役目 ( 毒素を体外へ排出する機能がある) が


        機能しなかったという。


        肝臓の治療をしたところ、会話が復活するところまで回復した。


        そのときの長門さんの笑顔が 忘れられない。


        ひとすじの光が差したのでしょうね。


        しかし、 残酷なことに 長くは続かなかった 


        亡骸にすがって、いつまでも  洋子、洋子 と語りかけていた。


        
         並み大抵のことでは出来ない南田さんの献身的な愛に 脱帽。
                          
       

                                                                                   読んで頂き有難うございました