風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

今日が命日

    この記事は 地震二日後に起きた 夫の関連死のことを書いていますので
    リアルな部分もあります。
    気分が悪くなりそう  という方は スルーしてくださいね。       
    と言われれば 読んでみたくなりますよね?


 


          
        東日本大震災が起きてから10年になる。
        死者一万人以上、今 なお 行方不明者千人以上にのぼる。        
                
        その日、地震直後のため車の中で エアコンをつけて
        暖をとっていた。(雪がちらつき寒かった)
        
        ライフラインのひとつ 電気がストップしたからだ.。 
        (オール電化の家なので こんな時 困る。
        煮炊きができるストーブの必要性を 痛感する)
        
        その時 車の窓を叩く音がした…警察官だった。
        『ご主人が心肺停止状態で 病院に運ばれました』と告げられた。
        頭が白くなって 状況が呑み込めなかった。


        給水車が 近くに來ているということだった。


        『行ってくるよ』 と出かけたのに、行った先で倒れた。
          物言わぬ人になった。
        『事件性があるから』 と 亡骸は病院から警察に移送された。


         地震後、二日目なので物が無く 
         亡骸は 寝袋の中に。


        火葬場も 大変なことになっていた。
        火葬する燃料も無いという状況だった。


          地震後の後片付けをし、疲労困憊した体に、
          葬儀屋さんの待ったなしの作業に ついていくのが大変だった。


          葬儀は終わった。


         なんだかんだ言っても 明日のことはわからない。
         
         生きている以上は 楽しく生きなければならないと思う。
         充実した日々を送らねばならないと思う。
        そして 必要とされる人にならなければならないと思う。


                           読んで頂き有難うございました