風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

糖尿病への序奏 (回想記1)


今日から続く 第4話までの記事は 
存命中だったころの夫が 糖尿病から腎臓病まで患った時の経過を 記してあります。
読まれた方への警鐘になれば 幸いです。


                                                                                                                         


某日・・



私が 体調を崩し ダンナが 食事を作ってくれた。


それはそれで 感謝モンなんだけど、 お世辞の連発をしていたら


<自分は 料理上手なんだ>と カンチガイをするようになった。


○○のタレを使いすぎるダンナの料理は、次第に ダンナの体に変調をきたす。


一口目から 塩分を感じるようでは 辛すぎ・・。


塩分過多のせいで 夫の足は ボンレスハムのようになった。


塩分は、水分をよび 甘い物へ走り、お腹は デップリ せり出ていった。


( お腹の出っ張りは  以前からだけど・・。ますます)



高血圧を指摘されるようになった。


『旨い物を食べて死ねるなら 本望』と言っていた。



病院の薬も 増えていき、体が本調子でない私が 食事を作ることになった。


しかし ダンナの カンチガイが 心の根底にあるせいか


私が作った料理が気にくわないらしい。旦那なりの自信が あったのでしょう。


たとえば 大根おろしを作っても 即 流しの三角コーナーへ ・・。


春大根は 冬大根と違って 水分が 少ない。 


いくら 繊維に直角にすっても、口当たりが イマイチ・・美味しくない。


三角コーナーに捨てられ 私は がっかりするやら、 腹が 立つやら。


いろいろな思いが 交錯する。 




そんな折 市の 「 料理教室 」 への お誘い。


たまには、本格料理で・・、基本にかえるのもいいかなぁ・・と 参加。


NHKの「男の料理」にも 時々 出演するらしい人が 講師。


グルメだった ” 伊達政宗 ” の 料理も、研究されているとか・・。


本格的 ” 和風 おかず ” を 習ってきたけれど


ダンナの口には 合わない、あまりにも 上品 過ぎて 薄味過ぎて 。


体には いいはずなんだけど。


というわけで 夫の思い込みが 幅をきかすことになった。


これが 糖尿病の序奏だった。


                        




             


             
                読んで頂きありがとうございました
                    お元気にお過ごしください