風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

それは雨の日突然に・・



           

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   高校生の頃、清く、正しく、美しくというモットーの、女子高に通っていた。
   たいして モットーに忠実な生徒は いなかったように思う。
   休み時間には 週刊誌をめくっていた生徒もいたし 早弁をしていた生徒もいた。


   そんな女子高で、隣接した男子校の誰と付き合うかで 休み時間盛り上がっていた。
   親友の麻子(仮名)が 幼なじみだという健司(仮名)を紹介してくれた。
   下校後 健司とデートを重ねてた。舞い上がっていた。


   月日が経過し、 大学受験にパスした健司は 東京へ進学することになった。
   私は 受験に失敗し、浪人生活を送ることになった。
   メールの無い時代だったので 文通で愛を確かめ合った。


   翌年 私が上京することになり
   進学したのは 音楽学校。 ピアノを借り 練習するのが 常であった。
   実技試験が合わると 次の試験に向けて また 課題曲が出されるので 
   デートをしている暇がなかった。
   (余談ですが 私の専任講師は TVで天気予報をしていたっけ、どっちが本業?)
   
   そんな折 健司のアパートを訪ねた。
   アパートの外に、女性の声が漏れてきた。
   彼のお姉さんが来ているのかと思った。ドアが開き 出てきたのは麻子であった。


   状況がのみこめた。
   フラレたのである。
   
   冷たい雨の降る初冬であった。
                       
                    今日、お誕生日のかた おめでとうございます

                        読んで頂き 有難うございました。


                                  

                                                                                          髪が抜けるんだわ・・。
                           秋は夏のダメージを受けて抜けるのよね。