風に吹かれて

日常の出来事、思い出、などを綴ります

雨の日は大胆になる


         


                   雨の日は 嫌いじゃない。


      それどころか好きかも・・。こんな私を変人扱いする人間がいる。


      それは 夫。 夫は、大の晴れ好きで、お日様の下で働きたいと言っていた。


   そんな夫は、もういないけれど いればいたで、うっとおしく思ったものだ。


   なんてね、どこかで苦虫をつぶしていることでしょう。憤慨してるかな? ゴメーン



    ところで雨の日の思い出ですが、20代の頃のことです。


               今思うと 地団太を踏みたいようなことがあったんですよ。


    あるとき どしゃぶりの雨でお店の軒下に駆け込んだとき


    私と同じくらいの年恰好の男性が 駆け込んできた。ウフ ドラマみたい。


    ひと言ふた言話しているうちに意気投合して 電話番号を交換することになった。


    無銭旅行をしているのだという。


    叔母の家に、研修のため泊めてもらっていた私は 開放的になっていた。


    そして 叔母の家まで送ってくれることになった。


    彼は 見ず知らずの土地なのに すいすいと まるで地元の人間のように


    エスコートしてくれた。


    暫くして、お礼の電話をかけたとき 彼の友人だという人が電話口に出た。


    名前を偽っていたのだ。 もー、 してやられた。


    これが 彼の処世術というものなのかと 腹立たしかった。


    彼にとっては、赤子の手をひねるが如く、安易なことだったかも知れない。


    今思うと、私も軽い女だったなと 呆れる。


    若い時って 大胆で無鉄砲なのよね。恐いもの知らずというか。


    赤面の至りとはこのこと・・ですね。

                

           読んでいただきありがとうございました。